天気:袋の厚み。
ふと、部屋の隅からこんなものを見つけた。
昨年、両親と3人で台北を旅行した際に手に入れたレジ袋。
街中のその辺のスーパーで買い物をするともらえるただのレジ袋だが、割と作りが立派で、しかもなんかホログラムのシール(左下)も貼ってあったりして気になっていたので捨てずにとっておいたものであった。
いや、「もらえた」というのは間違いか。
このレジ袋は有料だった。
実際のところ、レシートにはしっかり袋代も入っていた。
日本でも、7月1日から全国でレジ袋が有料となる。
ただ、日本のレジ袋有料化基準にはちょっと条件があって、
「バイオマス原料を含む」だとか「海洋生分解性プラスチック」だとかいう場合は、有料化されないのです。
そして、その条件はもう一つあって、「厚さ0.05mm以上」のプラスチック製レジ袋は、有料化の対象外となっている。
これは、十分な強度を持った袋であれば、繰り返し使用できるから。という考えに基づくものなのです。
そこで、さっきの台北市のレジ袋。
「割と作りが立派」と書いた通り、厚みもけっこうありそう。
簡単には破けなさそうだ。
この袋の厚みって、どれくらいなんだろう?
もしかしてこの厚みが「0.05mm」くらいなのかな?
そんな疑問が沸いてきたので、調べてみることにした。
まずは「台北市 レジ袋」で検索。
すると、同じレジ袋の写真が載っているニュースの記事が出てきた。
記事によると、台湾は2018年からレジ袋の提供を禁止しているとのこと。そして、台北市などは市指定のレジ袋を作り、これのみ有料販売を許可しているのだとか。
ちなみにこの指定レジ袋、ごみ袋用の指定袋としても使えるとのこと。なるほど。
さて、肝心の厚みはまだわからない。
そこで、今度は袋の名前「台北市環保両用袋規格」で検索してみると、台北市の環境保護局公式サイトが出てきた。
このページの「臺北市環保兩用袋樣式、規格」と書いてあるPDFファイルを開いてみると…
あった!
見つけました。
この資料によると、袋の厚みは0.04mmとのこと。
惜しい、日本の有料化対象外にはならないようだ。
とはいえ、「この袋よりもさらに厚いものじゃないと有料化の対象外には当たらない」というのがわかっただけでも収穫。
いい成果となったと思う。
それにしても、便利な時代になったもんだ。(しみじみ)